2014年12月12日

濡れたTシャツ乾いたTシャツ!?

洗濯物のお話です。

Tシャツ1枚を洗濯して干すときに、濡れる前と後でどれだけの重さの差があるだろう?と考えたことはないでしょうか?
サイズにもよりますが、大体乾燥重量で500gあります。洗濯して脱水すると1000gくらいになります。
つまり、500gの水を含んでいるということになります。これを室内に干した場合、500gの水分が室内に湿気となって放出されるわけで、乾燥している時期なら問題ないのですが、梅雨時だと室内の湿度が80%や90%のところに更に湿気を追加すると、だらだらの結露が発生してしまうのです。これが、窓ガラスなどの目に見える場所であれば拭き取るなどして対応できますが、防湿工事が不良で壁の中に結露が発生(内部結露)してしまうと、「黒かび」や「きのこ」の発生となるわけです。
となると、梅雨時の洗濯物はどうやって干すか??一番良いのは梅雨の晴れ間に天日で干すのがよいのですが、それがかなわない場合は室内に干して除湿機を作動させましょう。「電気代がばかにならない!」という方、除湿機を1日3時間まわしても電気代は月額2000円くらいです。家を腐らせ健康を害して近い将来取り返しのつかない金額がかかるかも知れません。どちらが得でしょう?

結露防止は温度と湿度のコントロールが重要です。

建物の構造的には、断熱と防湿が非常に重要です。
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2014年12月11日

オール電化住宅と電磁波障害・第2のアスベスト?!

昨今話題になってきていて、採用される例もかなり増えている「オール電化住宅」について考えてみましょう。

「オール電化住宅」とは?
住宅内でエネルギーを用いて使用する「照明・温水・暖房」に関して電力のみで作動させる設備を完備した住宅をいいます。暖房のみ灯油式だったりする場合は「セミ電化住宅」となります。
なぜ、電力会社は「電化住宅」を推進しているかというと、作った電力を蓄えることができないことと、使ってもらえばもらうほどコスト低減が図れるからです。「電化」というと非常にクリーンなイメージがありますが、実際に電力を作っている発電所は、火力発電所・水力発電所・原子力発電所が主力で、火力発電所のウェイトが軽くはありません。その火力発電を見てみると、電気を作るには重油を燃やしてタービンを回転させ発電しています。一般家庭に届くのには長い距離の送電線を通り、電気エネルギーは半分以下になってしまいます。実に効率が悪く環境にやさしいとは言いがたい状況です。また、原子力発電ではタービンを冷却するために海水を多量に使い、熱くなった海水を海に戻しています。周辺の海の環境が変わってしまっています。そんな現実を考えると環境にやさしいとは思えません。でも、一般家庭内では「燃焼」というものがないので、「クリーン」なイメージが強いのだ゙と思います。照明や家庭電化製品、工業用電力においては現在のところ他に代用が効かないため、電力が必要です。しかし、熱源や温水にまで電力を使用するほどの発電は過剰なのではないかと思われます。電気はないと困りますが、過剰なほどあると溜めることができないので「消費」するように仕向けなければならないのです。それには、一般家庭の住宅を「オール電化」にすることで、1世帯あたり従来の10倍以上の消費が見込めるわけです。

「電磁波」とは?
電線に電気を流すとフレミングの法則により磁力が生じます。電磁力といいます。その磁力線の周波数を高くし高周波にすると近くにある物の分子を動かし、摩擦で熱が発生します。この性質を利用したのが電子レンジです。これは日本の電機メーカーが新幹線の食堂車用に開発したものが最初と言われています。この電子レンジは500W〜600Wの高出力なので金属の箱で覆われ(シールドされ)、箱の外に電磁波が漏れないようになっています。漏れるとどうなるかというと、そばにいた人は高周波火傷をおこします(表面は針の穴のような点の火傷があり、内部の細胞が電磁摩擦の熱で火傷状態になる)。電子レンジでは立体的に暖めるために放射状に電磁力線を発します。
これに対して、IHヒーターは金属のなべやフライパンの平らな底に対して電磁力による熱を伝えるために空中にではなく、IHヒーターの箱の中だけで電磁力を使用し、熱伝導によってなべを暖める仕組みになっています。この仕事をするために2000W〜3000Wを出力します。電子レンジの4〜5倍です。
電子レンジもIHヒーターも高周波火傷をしないように金属の箱で覆われていますが、電磁波が全く漏れないという保証はありません。あくまでもメーカーが抜き打ちでテストをした製品が基準値内であるということなのです。はたして基準値内であれば大丈夫なのでしょうか?たとえばパソコンで仕事をする人が「電磁エプロン」を着用して使用しています。これは人体に悪影響があるためであり、特に妊婦さんは胎児に非常に影響があるとされているからです。パソコンの電磁波は数十W程度といわれています。家庭用テレビとあまり変わりませんがテレビは離れてみているのでそれほど影響はないようです。IHヒーターは電磁出力はかなり多くすぐそばで使用するので、使用する場合は、「電磁エプロン」の使用を考えた方がいいかもしれません。

「オール電化住宅」の設備の中で「電磁波」が特に関係しているのは「IHヒーター」なので「電気温水器」と「蓄熱暖房機」は「電磁波」の心配はあまりないと思われます。

最近「アスベスト」が話題になっています。使われ始めて30年も経過しているのに、今頃になってです。なぜ今まで公表されなかったかというと、これが原因で死亡したという確証が今ひとつだったことと、公共施設や民間の鉄骨造のビルにはかなり多く使われているため、うかつに公表すると大パニックになることが予想されたため、国は年数をかけて「確証」を固め、関係各所に打診をしながら公表に踏み切ったわけです。使用禁止になったのはつい最近ですからそんじょそこらにあります。内装仕上げ材があるために見えませんが、鉄骨造の建物には必ずといっていいほど使われています。


ご注意:私は「IHヒーター」の営業妨害をしているつもりはありません。古い器具はシールドが怪しくなってくると電磁波の漏れが生じます。安全のために古い器具は点検と場合によっては交換をご検討された方がいいと思います。
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2014年12月10日

火事になっても保険金が出ない保険とは・・・?

通常、家が火事になったら保険金が出て、そのお金で修復できると考えますよね?
ところが、火事になっても保険金が出ない場合があるんです。地震や戦争などで家屋が消失や破損または倒壊しても保険金は出ないのです。とりあえず戦争はそうそうないものとして除外するとして、地震はいつ起こってもおかしくない今日この頃です。なんといっても地震大国ニッポンですから。

地震による家事や家屋の損壊に対応しているのが、火災保険に付帯して契約する「地震保険」です。契約書をよくみると、契約印のほかに地震保険に加入しないことを確認するはんこを押す欄があります。つまり地震による火災で家屋が焼失した場合に保険が適用にならないことを知らなかった、というトラブルがないように厳重に確認されているのです。かつての阪神大震災などでは、昔から地震の少ない地域のために「地震保険」に加入していない家屋がかなりあり、消失したり倒壊しても保険金がもらえない例がたくさんあったそうです。「転ばぬ先の杖」とはよく言ったもので、こういうときに使う言葉でしょう。

保険の契約方式にはいろいろあり、保険金の計算で「再調達価格」か「時価」かということがあります。全焼の場合は満額出ますが、半焼の場合は契約の内容によって金額が変わってくるのです。

火災保険には「建物」と「家財」とがあり、住宅金融公庫を使っている場合は、「建物」担保の火災保険に質権が設定されているので、全焼になった場合は保険金で借金返済できますが、その保険金額が建物の価値に見合っているかどうかは別なのです。つまり、借金は2000万円、建築費は4000万円とすると、2000万円分の火災保険は強制的に契約になりますが、同じ建物に別契約で火災保険はかけられないので、建築費との差額の2000万円分はどこからも出てこないということになります。逃げ道としては、「家財」はかけられるので、限度額いっぱいかけるという方法があります。家族構成や人数での目安はありますが、できるだけ高く設定すれば差額を減らすことができます。

「燃えても保険があるから大丈夫」という考えは危険です。寝ているときに火災があったとして、逃げ遅れそうなとき保険が助けてくれるわけではないのですから。建物自体燃えにくい構造にすべきではあるのです。
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