2025年03月06日

水道光熱費を考える

「水道光熱費を考えてみませんか?」

水道光熱費は合計では気にしていて、最近高いなあと感じている方も多いと思いますが、どんな計算で請求されているかおわかりでしょうか?料金表などを見ると使用した範囲で単価が変わってきて、条件により基本料金も違っていてわかりづらいですよね。
さて、ここではできる限りわかりやすく説明したいと思います。参考にして頂ければ幸いです。

下記は宮城県仙台市泉区のKさんのお宅の使用量を例にとってご説明します。条件によってさまざまに変わりますが目安ということでお考え下さい。

大丸2電気料金
基本料金+使用量となりますが、
60A(アンペア)契約で基本料金¥2310
使用量の単価は¥40.61/kwh(キロワットアワー)※1時間あたりの電気料金単価。kは1000倍。

例えば、300kwhを1か月で使ったとすると、
 基本料金¥2,310+使用量¥40.61×300kwh=¥14,493 となります。※厳密には使用量の範囲で単価が変わりますが。

さて、この300kwhですが何をどう使ったらこの数字になるのか?
例えば46インチの古い液晶テレビの消費電力が135whだとすると、1時間あたり0.135㎾電気を使うので、
 ¥40.61×0.135=5.48円/時間 となります。平日に延べ6時間視聴したとすると¥5.48×6h=32.88円(税別)
 これを30日同じように視聴したとすると約986円 となります。休日や深夜長時間視聴すれば料金も増えます。
 液晶テレビも進化していて古いものは液晶パネルの裏からの光を蛍光管で照らしていますが、最近のものはLEDを使っているので消費電力もグッと下がっています。上記と同じ46インチでLED式だと80whくらいでしょうか。だとすると、同じ使い方をしても40%電気代が節約となります。
もし毎月¥500くらい節電できたとして1年で¥6,000なので10年で¥60,000。15年で¥90,000。最近のは安くなってきているのでテレビの耐用年数を20年としたら、15年で元が取れるので買い換えた方がお得かもしれません。新型のは4Kだったりネットフリックスが見れたりと高機能にもなってきてもいますので。

その他、ヘアドライヤー1000wを15分使うと¥10.15。30日使うと¥304.5。家族4人で使うと¥1,218。
常時通電の冷蔵庫、夏は冷房冬は暖房のエアコン4kw、照明器具(LED)20w4台。パソコン、スマホ、電子レンジ600w、トースター等々。便利な電化製品を快適に使用するとそれなりに合計されていきます。

大丸2水道代(上水道・下水道)
給水管の太さによって基本料金が変わります。また、地域によって料金が違います。なぜならばその地域に水がめがあるかどうか。例えば宮城県塩釜市の場合水がめ(水源)がないため料金が高いです(全国でもトップクラス)。仙台市はダムが数か所あるので比較的安い方のようです。

上水道 給水管口径20ミリ 基本料金¥1,375。 使用単価11〜20㎥ ¥203.5/㎥
 20㎥/月使ったとすると 基本料金¥1,375+使用単価¥203.5×20㎥=¥4,070/月 
下水道 下水道にはメーターが設置されていないので上水道の使用量で計算されます。
 20㎥まで¥1,546.6。 21㎥〜40㎥¥114.4。 上水道が20㎥なので¥1,545.6
上下水道合計 ¥4,070+¥1,545.6=¥5,615(税別)※2か月ごとに集金

大丸2都市ガス(LNG)仙台市ガス※地方によって単価が違います。
メリット:ガス切れがなく安定供給が得られます。単価がプロパンガスに比べて安価です。
デメリット:プロパンガスに比べて発熱量が低い。プロパンガス24,000kcal/㎥:都市ガス11,000kcal/㎥
 ※発熱量の差によりプロパンガスの方が都市ガスでお湯を沸かすよりも半分の時間で沸くということになります。
  レストランなどの高発熱量を必要としているところはプロパンガスの使用が多いようです。

基本料金 100~300㎥¥770/月 使用単価¥183.53/㎥ 
150㎥使用したとすると、 基本料金¥770+使用単価¥183.53×150=¥28,299(税込)
仙台市ガスの場合、ガス給湯器+温水ルームヒーターを使用のプランで上記使用量で ¥23,044(税込)とお得になります。

大丸2プロパンガス
メリット:上記にも記載しましたが高発熱量です。器具のバーナーにもよりますが。
ライフラインと違って単独での設置なので災害に強いです。東日本大震災の時も都市ガスの復旧は1か月かかりましたが、プロパンガスの供給先は使用することができました。尚、都市ガスの供給基地では災害に強い設備に順次変更しているそうです。
デメリット:ガスボンベでの供給なので、場合によってはガス切れが生じます。通常はボンベを二本設置するなどして交換時期を安定させています。価格は業者が決めるので業者によって差があります。

基本料金¥1,650 単価¥352/㎥(プロパンガス協会平均価格)
150㎥使用したとすると、 基本料金¥1,650+単価¥352×150㎥=¥54,450。しかし、都市ガスの2倍の発熱量を考えると
¥54,450×0.5=¥27,225 になるかもしれません。単純計算ではないとは思いますが念のため。

大丸2まとめ
・電気代の節約を考えるとして、かなり概算で計算するとエアコンを取り上げれば、夏に室内の温度を1度上げる設定をすると年間1,000円くらいの節電になり、冬に室温を1度下げて設定すれば1,650円の節約になります。
冷蔵庫のドアの開閉回数や開けている時間を短くする、照明の白熱球や蛍光灯をLEDに交換する、といったことでやりすぎない程度に節電をされてはいかがでしょうか?やりすぎると生活がつらくなりますから。
・上水道は無駄に使わないことに尽きると思いますが、トイレのタンクに節水の為にペットボトルを入れたり、100円ショップで売っている節水用のグッズなどを沈めたりしてはいけません。各便器メーカーが便器内の洗浄と排水を計算したタンクの容量設定なので、排水が詰まる原因になります。それよりも台所や洗面所の水を出しっぱなしにしないとか、庭木の水やりは天水桶などの雨水を使うなどして節水した方が結果として得だと思います。
・熱源については、台所でガスコンロやIHヒーターがあり、給湯も都市ガス、プロパン、電気温水、エコキュート、ハイブリッド、エネファームなど様々ありますが、それぞれに長所短所ありますので迷う場合は当社のような理解のある業者にお尋ねください。暖房も環境や事情によりエアコンしか使えない場合もありますが、例えば温水ルームヒーターなどは外部で燃焼して温水で温めるので安全できれいな温風で床から温めることが可能な暖房器具や、FF式暖房機などの強力な温風を発生するものもあります。

必要に応じてご相談ください。

posted by とむす at 17:56| Comment(0) | 住宅事情

2024年10月17日

防犯ガラスと防音ガラス

★昨今世間では強盗事件が多発しています。防犯対策はどうされていますか?
窓ガラスについてお話しします。

当社で防音用で使用している防音ガラスは、2枚の合わせガラスで間に特殊な樹脂を挟んでいる構造となっていますが、実は防犯ガラスも同じ構造になっています。合わせガラスは身近なものでいうと車のフロントガラスに使用されており、衝撃等で割れても穴が開きにくく破片が飛び散らない構造になっています。つまり、何かで叩いても中々割れにくくなかなか穴が開かないということになり、叩き始めたら大きな音も発生するので宅内の人が気が付き、侵入しようとしている強盗犯が侵入にてこずっている間に110番できるわけです。
防音になる理由は音源のガラスが樹脂シートで音の振動を抑え外側のガラスに音を伝えにくいという理屈です。
というわけで、防犯ガラス・防音ガラス・車のフロントガラスは同じ構造のガラスが使用されているということになります。

さて、防犯対策ですが、最も侵入経路として多いのがガラスを割って侵入することだそうなので、窓や勝手口のドアのガラスを、防犯ガラスに交換することで防犯対策になります。もしくは内窓のガラスを防犯ガラスにしてクレセント(鍵)を付ければ二重サッシで防犯・防音・断熱になります。断熱という観点からいうと内窓のガラスを防犯+単板にしてローイー仕様の高断熱窓にすれば国からの補助金も使えます。昨年・今年と補助金は予算計上されていて今日現在(24.10.17)まだ予算はあるようです。かなりお得に高断熱窓を設置できます。来年は補助金が出るかどうかはわかりません。気になる方は当社へお問い合わせください。
 
 

posted by とむす at 16:58| Comment(0) | 住宅事情

2023年12月07日

国の省エネ支援事業について

国の省エネ支援事業


今年実施された省エネ支援事業のまとめを記載したいと思います。

来年度も実施するための予算が国会で可決されたようです。


国の3省連携省エネ事業として3つの事業が実施されました。

「住宅省エネ2023キャンペーン」の名のもとに2050年カーボンニュートラルに向け家庭部門の省エネを強力に推進するために、

3つの補助事業を同時に実施するという内容です。


1.国土交通省 こどもエコすまい支援事業

 住宅の断熱性能を強化するための支援

  床・壁・天井の断熱材補充。窓のガラスをペアガラスにする、内窓を設置する、外窓の交換をする、玄関ドアを断熱仕様にする。

  ※上限30万円/


2.経済産業省・環境省 先進的窓リノベ事業

 窓の断熱性能を強化して省エネを向上するための支援

  窓のガラス交換。既存のガラスが単板であればペアガラスに交換する。

内窓を設置することにより断熱強化を図る。もっとも施工が簡単で高い効果が得られる。

 ※上限は200万円/


3.経済産業省 資源エネルギー庁

  高効率給湯器の設置のための支援

A.家庭用燃料電池の設置。B.ヒートポンプ給湯器へ交換。C.ハイブリッド給湯器へ交換。

   ※A.15/台。B.C.5万円/台。戸建ては2台まで。共同住宅は1台まで。


この中で特に人気だったのが「2.先進的窓リノベ事業」でした。

なぜかというと、断熱効果が高い、補助率が高い。というところです。更に防音効果も高いので周囲が車の往来などでうるさい環境などは騒音対策にもなります。補助率は工事費の約半分くらいは出ますので半額で施工可能ということになります。家全体の窓をすべて二重サッシにしたとしても上限が200万なので十分対応可能だったのです。今年の春にあるテレビ番組で取り上げられるや否や、内窓の注文が殺到しYKK・リクシルなどのサッシメーカーが急に慌ただしくなりました。通常の納期が10日間だったものがあっという間に2か月・3か月に延び補助金申請の予約期限3か月に間に合うかどうかが問題でした。

 申請はしたものの施工日が予約日を越えたために無効になることもあったようです。全国の内窓のメーカーは生産が追いつかず苦情も殺到し大変だったようです。次回は余裕を持った支援事業を実施してもらいたいものです。


>>まとめ

内窓設置・ガラス交換・断熱改修・給湯器交換などをお得に行いたい方は支援事業のサイトをご確認の上タイミングを逃さずに手配をお願いしたいと思います。

不明な場合は、支援事業を理解している工務店などにお問い合せください。
posted by とむす at 13:38| Comment(0) | 住宅事情